 第二次世界大戦のノルマンディー上陸作戦(D-DAY
1944年6月6日)はまさに雌雄を決する作戦であった(左はそのD-DAY
50周年を記念して発売されたジッポー。1994年製)。この作戦を含めてライアン4兄弟はなんと兄3人が戦死してしまう。全員の戦死だけは避けたいと考えた米陸軍参謀本部総長は、同作戦に参加していたミラー大尉(トム・ハンクス)率いる米陸軍第2レンジャー部隊の隊員に、末っ子のライアン2等兵を救出するように命令を下す
(右は同部隊のD-DAY
50周年を記念ジッポー、1994年製)。「プライベート・ライアン」には、「ライアン2等兵」という意味と「ライアンただ一人(を救出する)」という意味がかけられている。
第二次大戦中は、真鍮不足のため鉄製に「ブラック・クラックル」と呼ばれる黒いひび割れ塗装が施されたジッポーが大半を占め、そのほとんどは軍需品として兵士達に愛用されたものだ
。左右のジッポーは陸軍狙撃兵(エキスパート)のインシグニアがついた第二次大戦
モデル(1943-45年製)。 側面には弾丸、裏面には戦利品であるナチス・ドイツのコインが貼り付けられている。映画ではスナイパーのジャクソン2等兵(バリー・ペッパー)が、ドッグタグにつけられた十字架にキスをした後、神がかりな狙撃をみせるのが印象深い。
もちろんジッポーは喫煙具としてだけ活用されたわけではなく、時としてそれは信頼性の高い武器になる。映画でも武器の乏しい中、「靴下爆弾」や火炎瓶への着火に使用されたのはブラック・クラックルだ。また大戦中にポケットのジッポーが銃弾を受け止めたのは実話であり、その後の戦争でも暗闇の海上で遭難したクルーが炎を合図にして救助されるなどのエピソードがジッポーには数多く存在する。
|