ZIPPO・ジッポー・ZIPPO ジッポー・ZIPPO ライター・ジッポ

a Perfect world

刑務所を脱獄したブッチ・ヘインズ(ケビン・コスナー)は、仲間が侵入した母子家庭で騒ぎを起こし、息子のフィリップ(T.J.ローサー)を逃走の人質にとることになってしまう。州警察のレッド・ガーネット(クリント・イーストウッド)のチームに追われることになった彼だが、途中フィリップに暴力をふるおうとした仲間を銃殺、さらに不利な状況に追い込まれていく。

ブッチは刑務所員から奪ったシボレー(ベルエア1958年モデル)では満足せず、たえずフォードを探していた。そして途中の農場で見かけたフォード(フェアレーン・ビクトリアクーペ1957年モデル)を強奪してしまう。彼は父の影響で、子供の頃からフォードに憧れていたのだ(左写真はフォード・ディーラーのジッポー。1968年製)。一方、追う側のガーネット署長は知事から最新装備のキャンピング・トレーラー(エアストリーム)を与えられ、「移動捜査本部」としてブッチを追跡する(左はエアストリームのテーブル・ジッポー。1968-1970年製)。

逃走中、フィリップは次第に打ち解け、ブッチを慕うようになって行く。それは単なるストックホルム症候群(被害者が犯人に必要以上の同情や連帯感・好意などをもってしまうこと)ではなく、父のいないフィリップにとってブッチは父親のような存在にも思えたのだ。ブッチもまた自分の父とは疎遠であり、フィリップに対して理想の父親を演じたかったのかもしれない。彼らの共通点は、ブッチいわく「RC(ロイヤル・クラウン)コーラが好きなこと」だ(左はRCコーラ・ジッポー。1965年製)。フィリップは(宗教上の理由で)コーラを許されていなかったのか、4本も飲んでしまうのだ。なおブッチがジッポーでラッキー・ストライクを愛煙するシーンが何度も登場するが、「ワン・ジップ」ではなく、いつも両手で丁寧に扱っていた。

「パーフェクト・ワールド」

1993年アメリカ、138分

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