1963年11月22日、テキサス州ダラス市内をパレード中の第35代米大統領ジョン・F・ケネディーが暗殺された。
間もなく教科書ビル職員のリー・オズワルドが容疑者として逮捕されるが、2日後にジャック・ルビーにより暗殺、事件の真相は闇に閉ざされる‥‥というのが一昔前の一般教養であった。しかし
現代、ウォーレン(調査)委員会が発表したオズワルド単独犯行説を信じる者はいない。映画「JFK」は、ニューオーリンズの 地方検事ジム・ギャリソン(ケビン・コスナー)が、政府組織に立ち向かい真相の究明に迫る姿を描いた長編大作である。
左は1932レプリカにケネディーがデザインされた1個しかない試作品(1988年製)。映画ではパイプ愛煙家のギャリソンもジッポーで着火するが、もっとも神経質にジッポーを使うのはオズワルドとの関係が疑われ
事情聴収を受けたデービッド・フェリー(ジョー・ペシ)だ。彼は何度もジッポーでタバコに着火、緊張の色を隠せない。
調査が進むにつれ、オズワルド単独説にはかなりの矛盾があることが判明。しかし多くの証人が証言を拒否あるいは既に謎の死を遂げており、捜査は難航する。また検事事務所には盗聴器が仕掛けられ、
ギャリソンは部下にも裏切られて命まで狙われてしまう。右は一見普通の1964年製のジッポーだが、中に盗聴器らしきものが仕掛けられており、側面に極小の集音マイクらしきものが確認できる。
ある意味1960年代を象徴する謎のジッポーである。
 ケネディー暗殺に巨大な陰謀が存在したこと
には疑いの余地がなくなり、ギャリソンは"クーデター"であると確信する。彼はCIA、FBI、軍諜報部、そしてもっと上の人物にまで疑いを持つに至る
のだ。左は暗殺の年のジョンソン福大統領のジッポー(1963年製)。ジョンソンはケネディーが暗殺された同日エアフォース・ワンの中で第36代大統領に就任、
4日後にケネディーの方針を180度転換する国家安全覚書に署名、ベトナム戦争へと突入していく‥‥。
2038年9月、「国家機密」として封印されている政府資料が国立公文書館で公開される。 |